美人だけどニューハーフ ニューハーフだけど現役保母さん 20歳の記念にAVデビュー

柔らかな日常を感じさせる室内で、撮影はゆっくりと始まる。タイトルにもあるとおり本作は“現役保母さん”という現実の職業を背負ったニューハーフが、初めて自らの欲望を開放するAVデビュー作だ。冬休みの短い休暇を使い、誰にも知られずにカメラの前へ立った彼女。普段の穏やかな笑顔の奥に潜む緊張と期待が、画面越しにも伝わる。柔らかな照明に包まれた映像は、素人感と清潔感が交錯する不思議な空気を帯びている。

“まりちゃん”はレビューでも「凄い美形」「掘り出しもの」と評価され、女性的な顔立ちと現役保母らしい優しい口調が魅力だ。制服ではなくナチュラルな私服やナイトウェアで登場するため、ニューハーフであることを超えて“可愛い女の子”として視聴者を惹きつける。声フェチの視点からも、乳首に触れられた瞬間の小さく震える声や、我慢しようとして漏れてしまう吐息に独特のリアリティがある。20歳という年齢も手伝い、無垢な少女性と大人の官能が重なり合う造形が見事だ。

プレイは終始親密で、彼女が男優の身体を積極的に攻めるシーンが印象的だ。口コミにもある「高速フェラチオ」は音フェチ的な快楽描写としても完成度が高く、吸い込む音や唇の動きがリズミカルに絡み合う。乳首責めを受けた際には、身体がビクビクと痙攣しながらも目を逸らさず快感に呑まれていく姿が克明に映される。撮影という意識より、素のまま感じてしまう“隠れ変態”な一面が滲み出ており、恥じらいと開放のはざまにある心理的緊張が視聴者を包み込む。

メーテルホルモンらしいリアル志向の演出は、本作でも健在だ。過度な仕込みを排した自然体の絡み、素人感を強調した構図、そして何より“職業×性”という対比を通してフェチの深層を描く巧みさが特徴的。変身願望や職業フェチなど複数要素が重なり、ジャンル的にもニューハーフ作品の中で異色の清潔感を放つ。編集部としては、単なる話題作ではなく、心と身体の境界を静かに見つめるドキュメンタリー的AVとして評価したい。